金沢犀川温泉滝亭に行く(その1)
部屋風呂付きの旅館が好きです。また頑張ろう、そんな気持ちにさせてくれます。
はじめに
私は毎年12月か1月に部屋風呂付きの旅館に泊まることにしています。好きなときに好きなだけ温泉につかり、1年分の疲れを癒やします。なるべく露天の部屋風呂。そうでなければ半露天。真冬の涼しい空気の中で入る温泉は格別です。これを始めたのは2017年1月、結婚して最初の旅行で大分県の由布院を訪れ、月燈庵や由布院御三家のひとつと言われる玉の湯に滞在したのがきっかけです。好きなだけ温泉につかり、街を歩き、宿で美味しい食事と日本酒を愉しむ。そして、その地方ならではの工芸品を求めるというのが冬の旅行の定番になっています。これまでに大分:月燈庵・玉の湯、富山:ふくみつ華山温泉、秋田:侘桜、山形:瀧波、新潟:ゆめや、大分:玉の湯と回を重ねてきました。だいたいの旅館が1泊夕朝食付き2人で7万円程度です。部屋風呂付き・源泉かけ流しを条件にこの価格帯で調べていると、宿の数が大分絞られます。今回は源泉かけ流しを外し、一休の口コミ評価も良いということで滝亭に目星をつけました。旅行先は宿から決めています。
北陸新幹線でGO!
北陸新幹線が開通して、東京から金沢の所要時間は2時間半程度。金沢は大学の卒業旅行で行ったことがありますが、上野駅前でレンタカーを借りて、関越道、上信越道、北陸自動車道を経由して6時間程度運転した記憶があります。当時は電車でも4時間程度掛かっていたようなので、新幹線開通で劇的に近くなりました。今回は2017年12月の訪問以来、5年ぶりの訪問。2022年12月、大宮から北陸新幹線「かがやき」に乗り、金沢を目指しました。車内販売はありますが、大宮は駅ナカに惣菜店が充実しているので、PAOPAOで角煮弁当、北野エースでほうじ茶ラテを買い込んで乗り込みました。PAOPAOは何を食べても美味しいですね。
駅の近くでお昼を食べる
前回金沢に行ったときは、ランチに「日々魚数寄 東木」という和食屋さんにお邪魔しました。とてもコスパの優れたお店で、会計のときに何かの間違いではないかと金額を聞き返した記憶があります。
今回も東木にお邪魔する予定だったのですが、1週間前に連絡したところ、すでに満席。行きの新幹線の中で必死に調べるのでした。GoogleMapを駆使して探していたところ、「和彩 しもたに」という和食屋さんを発見。ダメ元で突訪したところ、運良く入ることができました。
こじんまりとした印象のファサード。中に入ってみると長いカウンターがあり、奥にはテーブルも。気さくで温かい店主が1人で切り盛りされています。和彩御膳(1,210円)は魚か肉か選べましたが、どちらも食べたいとよくばり御膳(1,760円)を注文。
東木もすごいけど、しもたにもすごい!一品一品が手の込んだ料理なのですが、味が良くて、鮮度も良くて、リーズナブル。どうなっているんだ金沢は!豚の生姜味噌には具材たっぷり。駅から雪の溶けかけた道を歩いて冷え切っていましたが、すっかり温まりました。
滝亭に向かう
お昼を食べてから市内を少し散策し、百貨店大和香林坊店でお菓子を買い込み、バスに乗って滝亭へ。バスに乗るときに連絡すると、最寄りの末バス停まで車でお迎えに来てくれます。金沢駅から末バス停までは30分程度。バス停では滝亭のハッピを着た初老の男性が待ってくれていました。車はハイエースのようなバンでしたが、段差解消のステップを置いてくれたり、頭がぶつからないよう手を添えてくれたりとホスピタリティに溢れています。末バス停から滝亭までは車で5分程度です。山を下って空間が開けたところに滝亭があります。
その2に続きます。